フリークーリングモジュールチラー/FCMC55A(空冷式)
製品概要
フリークーリングモジュールチラー/エコハイブリッドFCMC55Aは、自然冷却用ファンクーラーとDCインバータチラーを一体化にした省エネチラーです。チラーへの戻り水温と外気温との温度差を利用したファンクーラーによる自然冷却により、DCインバータチラーの運転を抑制。特に、外気温度と戻り水温の温度差が大きくなる冬季は電力消費を大幅に削減することが可能です。
【用途・使用例】工場用セントラルチラー、洗浄機、高周波誘導加熱装置、樹脂成型機、レーザー加工機、他
【メーカー名】オリオン機械
【カテゴリー】フリークーリング型チラー
製品特長
- ファンクーラによる自然冷却とDCインバータチラーを一体化
- 戻り水温と外気温との差を利用した自然冷却で大幅な省エネ
- ファンクーラーの冷却が最も効果的な中温度帯専用(15~35℃)
- 冬季はほぼ自然冷却のみで運転、ファンと循環ポンプ以外の電力をほとんど削減
- 自然冷却で冷却不足の場合はチラーが自動切替でサポート
- チラーは2冷凍サイクル式、完全停止のリスクが低減
- モジュールチラーとして最大32連結まで設置可能
- モジュールコントローラ(別売・必須)による台数制御・ローテーション・バックアップ運転が可能
- モジュール設置でもメンテナンス空間を確保した近接設置が可能
- 冷媒R32 採用により環境負荷を大幅に低減
- ポンプレス・ポンプ付仕様の2機種をラインナップ
1年間の運転イメージ
外気温に応じて3つの運転モードを自動で切り替え。年間を通じて、最適な制御モード運転をするため消費電力を大幅に削減可能です。
【モード1】チラー運転
外気温の高い夏季は、DCインバータチラーがメインで運転。負荷に応じてインバータ制御するため最小電力で運転。
【モード2】フリークーリング+チラー運転
春・秋といった中間期はフリークーリングがメインで運転。外気温の上昇により冷却不足となった際はチラーが補助に入ります。
【モード3】フリークーリング運転
外気温の低い冬季はほぼフリークーリングのみで運転。ファンと循環ポンプ以外の電力を削減でき大幅な省エネが期待できます。
年間消費電力イメージ
- 熱負荷:30kW(稼働中の負荷変動無し)
- 設定水温:25℃一定
- 稼働時間:24時間/365日
- 気温データ:気象庁HPより2019年平均気温データ(メーカー所在地長野県)
仕様
| 型式 |
FCMC55A(ポンプレス) |
FCMC55A-P(ポンプ内蔵) |
| 冷却能力※1 |
55.5kW |
| 電源※2 |
三相200~220V±10%(50/60Hz) |
| 外形寸法(高さ×奥行×幅) |
2375×1025×1630mm |
| 製品質量(水槽空) |
650kg |
700kg |
| 運転音 |
65dB |
| 設定温度範囲 |
15~35℃ |
| 制御精度※3 |
±0.5℃(モード切替時±2.0℃) |
| 使用周囲温度範囲※4 |
-20~45℃ |
| 使用液 |
清水 |
| 使用圧力範囲 |
0.05~0.90MPa |
| 使用流量範囲※5 |
60~200L/min |
| 最小保有水量※6 |
150L |
| 出入口接続口径 |
Rc1.1/2 |
| 凝縮器(冷媒用) |
フィンアンドチューブ型強制空冷式 |
| 冷却器(ファンクーラ用熱交換器) |
フィンアンドチューブ型強制空冷式 |
| 冷却器 |
構造:プレート式熱交換器 |
| 冷媒 |
R32 |
※1:冷水温度20℃、周囲温度32℃、冷水流量114L/minでの運転時。冷却能力は表示能力の-5%以上。(FCMC55A-Pの圧送ポンプ運転周波数40Hz)
※2:電源電圧の相間アンバランスは±3%以内としてください。
※3:現在の負荷±10%以内の状態が継続し、かつ周囲温度・電源等が安定し冷水流量が60L/min以上の場合。(例外条件等はカタログpdf参照)
※4:凍結なきこと。
※5:最大負荷時の出入口温度差が10℃以下となる流量にしてください。
※6:冷水流量114L/min、圧縮機ON-OFF時の制御ディファレンシャル4.0℃の場合。