手術前~手術後の低体温対策に

麻酔による再分布性低体温や体表面からの熱の放射など、各医療機関では手術前の低体温対策として、温風加温器による暖房やブランケットによる放熱防止といった対策が取られています。
また、手術時の低体温も、創傷治癒の遅延、出血量の増加、感染症のリスク増加など、様々な悪影響を及ぼす可能性があり、手術前・手術中・手術後の体温管理は非常に重要とされています。
当社では、アメリカで医療用に開発された自己発熱式の加温ブランケット【レディヒート】を取り扱っています。持続時間が長く手術前から手術後まで通した加温が可能で、低体温リスクを低減することができます。

加温ブランケット[レディヒート] が医療に貢献できること
利便性
自己発熱式で電源を必要としないため使用場所に制約がなく、患者様をブランケットで温めたままストレッチャーに乗せて移動することができます。
費用
持続時間が約10時間と長いため、手術前・手術後を通して患者様1人につき1枚で運用可能です。
多用途
通常の手術前後の体温管理だけでなく、外傷出血性ショックに伴う低体温、各種ショック症状による低体温など、幅広い体温低下対策にご利用いただけます。
品質
体温維持に効果的な位置に発熱部が配置されているため、迅速な体温調整を促進します。発熱部は高周波により不織布を溶着しています。
加温性能
15~20分で約40度まで温まり、約10時間は持続します。院内のような屋内だけでなく0℃近くまで気温が下がる救急現場でも発熱します。
清潔性
毛布やブランケットのように再利用しないシングルユースのためコンタミネーションのリスクが低く、衛生面でも安全です。
電源
密閉包装の開封と同時に空気と反応して発熱するため電源が不要で、緊急停電時の手術にも使用することができます。
緊急性
コンパクトで保管に困らないため、手術前後の低体温対策だけでなく、救急医療対応の装備品や、トリアージの低体温症対応にも活用できます。
加温ブランケット[レディヒート] ラインナップ

品名 | フルボディブランケット |
品番 | SB9RH9120 |
到達温度目安 | 40℃ |
到達時間目安 | 15~20分 |
持続時間目安 | ~10時間 |
発熱体 | 9ヶ所 |
シート材質 | 不織布(MSDS) |
大きさのイメージ | 成人男性の足先から肩あたりまで |
使用時サイズ | 86×152cm |
重量 | 510g |
ご注文単位 | 1ケース(10個) |

品名 | ハーフボディブランケット |
品番 | SB6RH9120 |
到達温度目安 | 40℃ |
到達時間目安 | 15~20分 |
持続時間目安 | ~10時間 |
発熱体 | 9ヶ所 |
シート材質 | 不織布(MSDS) |
大きさのイメージ | 成人男性の上半身 |
使用時サイズ | 60×86cm |
重量 | 350g |
ご注文単位 | 1ケース(20個) |
※海外取り寄せ品のため納品までにお時間がかかります。
※有効期間:製造から5年間。
注意が必要な点
- 0℃以下の環境で開封した場合、発熱しない場合があります。0℃以下で使用する場合は0℃を上回る環境で開封し発熱を確認した後でご使用ください。
- 低温環境下においても発熱条件を満たすように製造されているため、使用環境により到達温度や到達時間は変動します。(変動幅:~約50℃)
- 持続時間の間は一定温度が継続するわけではなく、時間経過とともに温度はゆるやかに変動します。
※肌に直接触れないようにしてください。
※発熱したブランケットを抱えたまま使用したり、折りたたんで使用しないでください。
※使用したまま寝ないでください。
※ブランケットの上に物を置かないでください。
※発熱体を取り出したり、発熱体の中身を目・鼻・口に入れないでください。
※すでに重度の低体温症を発症している人に使用する場合は十分にご注意ください。
※高齢者、小児、体温調節に障害がある方、アレルギー、けが、糖尿病、凍傷、循環器系の病気がある方の使用は十分にご注意ください。
※直射日光や湿度が高い場所は避け、袋を折り曲げずに保管してください。
※酸素が多い場所(酸素ルームなど)では使用しないでください。
※危険を感じた際はすぐに取り外してください。

手術前後の低体温対策の他、災害時の停電状況下での治療対応など、様々な状況における低体温患者への対策も検討しておく必要があるのではないでしょうか。
東栄ではその他にも多数の関連製品を取り扱っています。
※当記事公開時の情報です。