環境対策と生産性を両立!革新的な排水管理ソリューション

現代の製造業において、事業の継続性と成長を考える上で、環境対策は避けて通れない最重要課題です。
地球温暖化対策はもちろんのこと、水質汚染防止法などの法規制の遵守、そして企業の社会的責任(CSR)としてのSDGsやESG投資への対応が、現代の企業には強く求められています。特に、生産活動で水を使用する製造プロセスを持つ企業にとって、排水管理はコンプライアンスとイメージを左右する生命線と言えるでしょう。
中でも、エアーコンプレッサーから排出される油分を含んだドレン水の処理は、多くの製造現場で頭を悩ませる問題です。このドレンを産業廃棄物として処理し続けるコストと手間は決して無視できません。
「環境対策を強化したいが、コストや手間の増大は避けたい」、このようなジレンマを抱える製造業の皆様に、オリオン機械製の革新的なドレン処理装置「ドレンマスターNEO」の有効性と、それがもたらす環境・コスト・運用のメリットをご紹介します。

[1] なぜ今、ドレン処理の高度化が必要なのか
法規制と上乗せ基準の強化
製造業者が排出する水に含まれる油分(鉱油)に関しては、水質汚濁防止法により「ノルマルヘキサン抽出物質」として排出基準が定められています。現在の基準は一律5mg/L以下ですが、都道府県や自治体によっては、地域環境を守るために、国の基準を上回る「上乗せ排水基準」を設定しています。
これにより、厳しい水質管理が求められる企業は、この上乗せ基準、あるいはそれ以上の自主的な環境基準を設定し、水質汚染リスクを徹底的に低減する必要があります。
SDGs、ISO14001、ESG投資への対応
また、単なる法令遵守を超え、ISO14001(環境マネジメントシステム)の取得・維持や、SDGs達成に向けた取り組み、そしてESG(環境・社会・ガバナンス)を重視する投資家へのアピールとしても、環境負荷の低い生産体制の構築は重要です。
ドレンマスターNEOは、この高度な環境要請に応え、自動車部品、機械部品、食品、精密機器など、圧縮空気を日常的に使用するあらゆる産業の環境保護活動を積極的にサポートします。
[2] 環境対策とコスト削減を両立する「ドレンマスターNEO」
ドレンマスターNEOは、高性能な吸着材が入った処理槽を採用し、エアーコンプレッサーから排出されたドレンを、その場で油水分離処理し、安全な水として排出できるように設計されたドレン処理装置です。従来のドレン処理装置と比較して、環境・コスト・運用面で高い優位性を発揮します。
【環境】水質汚濁防止法の基準を余裕でクリア
国の鉱油排水基準5mg/Lに対し、ドレンマスターNEOは標準で処理水油分濃度3mg/L以下という高い性能を実現しています。これにより、環境リスクを大幅に低減し、コンプライアンス上の安心感が得られます。
【環境】上乗せ排水基準にも対応可能
多くの自治体が定める上乗せ基準(例:2mg/Lなど)にも余裕を持って対応でき、特別仕様では1mg/Lという極めて厳しい基準もクリア可能です。
【環境】確実な吸着分離方式
圧送されたドレンはチャンバー槽、前処理槽、本処理槽を通る過程で、高性能吸着材により油分が確実に分離・吸着されます。処理水の透明度は本体前面の窓から簡単に目視確認でき、点検バルブから採水して水質検査を行うことも容易です。
【コスト】処理コストの劇的な低減
例えば、産業廃棄物処理費用が25円/Lであるのに対し、ドレンマスターNEOのランニングコスト(吸着材費用)は、モデルにもよりますが4円台/Lと、大幅なコストダウンを実現します。大規模なコンプレッサーを使用している企業ほど、この差は年間で数百万円単位の削減につながる可能性があります。
【コスト】電源不要による省エネルギー化
寒冷地仕様のモデルを除き、本機はオリオン製ドレントラップの排出圧力を利用してドレンを圧送するため、外部電源が不要です。これにより、設置場所を選ばず、運用にかかる電力コストも削減できるため、企業の省エネ目標達成にも貢献します。
【コスト】処理槽のリユースによる廃棄物削減
使用済みの吸着材は適切に廃棄されますが、処理槽本体は洗浄後にリユースされるフローが確立されています。これは、廃棄物の排出量を減らし、資源の有効活用を促進するという点で、循環型社会の実現とSDGsの目標達成に大きく貢献します。
【運用】簡単・迅速な処理槽交換
吸着材が入った処理槽は、水垂れが少なく、短時間で簡単に交換可能です。これにより、メンテナンス作業の負担と時間を大幅に軽減します。
【運用】省スペース設計と多様な設置オプション
奥行きがコンパクトな省スペース設計のため、設置場所に困りません。オプション品の防雨カバーを使用すれば屋外設置も可能で、キャスタ付きモデルを選択すればメンテナンス時の移動も容易です。
【運用】寒冷地での対応
寒冷地仕様のモデルでは、ファンヒーターを内蔵し、本機内部温度を自動で検知してドレンの凍結を防止。使用周囲温度-10℃から対応可能で、冬場の寒冷地でも安心して運用できます。
[まとめ] ドレンマスターNEOが実現する持続可能な未来
ドレンマスターNEOは、単なる環境対策機器ではなく、製造業の皆様が目指す「持続可能性」を強力にバックアップする戦略的な投資です。
法規制をクリアする以上のクリーンな排水を実現することで、企業の環境リスクを最小限に抑え、処理コストを大幅に削減し、さらには処理槽のリユースによって資源循環にも貢献します。環境対策をコストと捉えるのではなく、経済合理性 と 企業価値向上 の機会へと変えるツールとして、ドレンマスターNEOをご検討ください。
東栄ではその他にも多数の関連製品を取り扱っています。
※当記事公開時の情報です。